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タイヤは「適正処理困難物」のため粗大ゴミに出せない
タイヤは廃棄物の処理や保管、運搬などに関する法律である廃棄物処理法によって規定されているため、簡単に捨てることができません。
粗大ゴミとして捨てれば問題ないのではないかと考える人もいるかもしれませんが、タイヤは環境省が適正処理困難物に指定しており、自治体で回収してもらえないゴミという扱いになります。
処分が面倒だからといって不法投棄した場合、個人の場合5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方、法人の場合は3億円以下の罰金という非常に重い罰則が課せられます。
タイヤの正しい処分方法がわからない方は、本記事を参考に必ず正しい方法で行いましょう。
処分されたタイヤはリサイクルされます
処分されたタイヤは最終的にリサイクルされ、再生ゴムや燃料として私たちの生活を支えています。
廃タイヤの90%以上がリサイクルされ、埋め立てられる廃タイヤはわずか1%程度です。
タイヤを正しい方法で処分することは環境保護、資源節約に効果をもたらすでしょう。
タイヤを処分する方法と処分料金の相場
処分方法 | 1本あたりの 処分料金相場 |
4本まとめての 処分料金相場 |
---|---|---|
タイヤ交換時に処分してもらう | 250〜550円程度 | 1,000円〜2,200円程度 |
タイヤ販売店・カー用品店で処分 | 300円程度 | 1,200円程度 |
ガソリンスタンドで処分 | 300円〜350円程度 | 1,200円〜1,400円程度 |
カーディーラーで処分 | 500円程度 | 2,000円程度 |
整備工場で処分 | 250円~550円程度 | 1,000円〜2,200円程度 |
不用品回収業者に依頼 | 1,000円〜2,000円 | 4,000円〜8,000円 |
タイヤの処分方法と処分料金の相場を表でまとめましたので、料金の違いについてご確認ください。
処分方法によっては手間がかかることもあるので、処分料金の安さだけで判断せず手間や持ち込みの有無など様々な面をチェックし、自分に合った方法で処分しましょう。
もう使えないタイヤの場合の処分方法
使えなくなったタイヤの処分方法を6通り解説していきます。
- タイヤ交換時に処分してもらう
- タイヤ販売店・カー用品店で処分
- ガソリンスタンドで処分
- カーディーラーで処分
- 整備工場で処分
- 不用品回収業者に依頼
自分に合った処分方法でタイヤを廃棄しましょう。
タイヤ交換時に処分してもらう
タイヤ交換時に処分してもらうのがもっともおすすめであり、一般的な処分方法です。
タイヤを処分してもらうための費用はタイヤ交換代として含まれていることが多いので、タイヤ交換と同時に不要となったタイヤを引き取ってもらえます。
しかし、廃タイヤの処分費用が含まれていなかったり、別料金が発生する場合もあるので処分してもらえるかあらかじめ確認しておきましょう。
タイヤ販売店やカー用品店、カーディーラー、整備工場、一部のガソリンスタンドなどでタイヤ交換が可能です。
- 面倒な手続きが必要ない
- タイヤを運ぶ手間がかからない
- 引き取りタイミングがタイヤ交換時に限られる
タイヤ交換する際にこれまで使用していたタイヤをすぐに処分したい方におすすめ
タイヤ販売店・カー用品店で処分
タイヤ販売店やカー用品店に依頼することで処分してもらえます。
タイヤ販売店であればネットでタイヤを購入し、タイヤ交換の予約や処分まで依頼できるので便利です。
タイヤ交換時に処分してもらうのが手間もかからずおすすめの方法ですが、いらないタイヤをお店に持ち込んで処分してもらうことも可能です。
引き取りにかかる金額は1本あたり300円程度になることが多いですが、店舗によっては金額が違ったり、処分してもらえなかったりする場合もあるのであらかじめ確認しておきましょう。
- タイヤ交換時の引き取りであれば手間がかからない
- 300円程度なので費用が安い
- 引き取りのみだと手間がかかる
ネットでの予約も可能なので、時間や手間をかけたくない人におすすめ
ガソリンスタンドで処分
ガソリンスタンドでも廃タイヤを処分することができますが、全てのガソリンスタンドが廃タイヤの回収に対応しているわけではありません。
常駐している人がいないセルフのガソリンスタンドや、タイヤ交換や車検などのメニューがないガソリンスタンドは処分に対応していないことがほとんどです。
大手ガソリンスタンドであれば必ずしもタイヤ処分に対応しているわけではなく、依頼する金額もガソリンスタンドによって様々なため確認してみることをおすすめします。
1本あたり300円程度で処理してくれるガソリンスタンドが多いようです。
- 処分場所を近場で見つけやすい
- 金額が場所によって様々
- 対応していないガソリンスタンドもある
タイヤの処分を近場ですぐに行いたい方におすすめ
カーディーラーで処分
カーディーラーでもタイヤの処分が可能で、1本あたり500円程度で処分してくれることが多いようです。
カーディーラーでタイヤ交換時に引き取ってもらう処分方法が一般的なため、タイヤの処分のみの依頼に対応しているかは店舗にもよります。
また、カーディーラーの中でも正規ディーラーよりも中古車ディーラーや個人経営の自動車販売店の方が安く買い取ってもらえる場合が多いです。
- 付き合いが長いディーラーだと安価で処分できる可能性がある
- タイヤ処分のみの依頼に対応していない場合がある
身近に付き合いの長いディーラーがいる方におすすめ
整備工場で処分
選択肢として挙がりにくいものの、整備工場でもタイヤを処分してもらうことは可能です。
処分を依頼する金額は整備工場によって違いがありますが、日頃から付き合いのある整備工場であれば安く引き取ってもらえることもあるでしょう。
- 付き合いのある整備工場だと安く引き取ってもらいやすい
- 付き合いがなければ断られる可能性がある
- 整備工場によって金額にばらつきがある
付き合いのある整備工場がいる方におすすめ
不用品回収業者に依頼
タイヤの処分は不用品回収業者に依頼することもできます。
不用品回収業者はタイヤ以外にもまとめて処分したい不用品がある方におすすめの手段で、自宅まで回収に来てくれるため処分の手間や時間がかかりません。
車関連の業者に依頼するよりも費用がかかってしまいますが、タイヤを運ぶ手段がない方でも手軽に処分できる方法です。
ただし中には悪質な業者も存在しており、不当な金額を請求したり回収した不用品を不法投棄したりと、数多くの被害が見受けられます。
不用品回収業者を選ぶ際は、会社情報や口コミを確認してから依頼するとよいでしょう。
- 自宅まで引き取りに来てくれる
- タイヤ以外の不用品も回収してもらえる
- 車関連の業者よりも依頼金額が高い
- 悪質業者に引っ掛かる可能性がある
タイヤを運ぶ手間をかけたくない方や他にも処分した不用品がある方におすすめ
まだ使えるタイヤの処分方法
廃タイヤ費用を支払い処分してもらう必要がありましたが、まだ使えるタイヤであればお金をかけずに処分が可能です。
- フリマアプリやオークションで売る
- タイヤ専門の中古販売業者や買取業者に依頼
- リサイクルショップ
上記の3つの方法について解説していきます。
フリマアプリやオークションで売る
フリマアプリやオークションを利用して中古タイヤを売りに出すことができます。
タイヤの年式やメーカー、サイズなどを記載して写真を添付して売りに出し、買い手を見つけます。
そもそも処分することが目的であれば、安くてもお金が入ってくるだけでもお得に感じられるでしょう。
ただし、フリマアプリやオークションはオンラインで完結することになるので、キズや劣化状況などを詳細に伝えておかないと後々トラブルの火種になる可能性があるので注意が必要です。
- オンラインで完結できる
- 不用品がお金に変わる
- ネットに掲載する手間がかかる
- 慣れていない人には難しい
少ない労力で売りたいと考えている方やネットでの売買に慣れている方ににおすすめ
タイヤ専門の中古販売業者や買取業者に依頼
タイヤ専門の中古販売業者や買取業者に依頼すれば買い取ってもらえます。
近くに買い取ってもらえる業者がなくても、ネットで探せば宅配買取や出張買取に対応している業者も見つかります。
相手はタイヤのプロなので、キズや劣化状態などはネットで売るよりもシビアに判断されることになるでしょう。
中にはホイール付きのタイヤのみの買取にしか対応していない業者もあるので、注意しておきましょう。
- ネットで受付している場合、宅配買取や出張買取が可能
- キズや劣化状態をシビアに判断されることがある
- ホイール付きのタイヤのみの買い取ってもらえない業者がある
宅配買取や出張買取を利用したい方におすすめ
リサイクルショップ
リサイクルショップでタイヤを買い取ってもらい処分することもできます。
しかし、リサイクルショップでの買取はホイール付きのタイヤが対象になっている場合が多いので、タイヤのみでの買取に対応しているか確認する必要があります。
またリサイクルショップによって違いがあるものの、値段が付かなかったものを引き取って処分してもらえることもあります。
- 値段が付かなくても引き取ってもらえる場合がある
- タイヤの買取に対応しているか確認する必要がある
- ホイール付きのタイヤしか扱っていない場合が多い
近くにタイヤを扱っているリサイクルショップがある方におすすめ
タイヤが廃棄処分か売却できるかの判断基準
タイヤを廃棄処分するべきか、売却するべきか悩んだ時は以下の3つの判断基準をチェックしてみましょう。
- 残り溝の状況
- 損傷のありなし
- タイヤの劣化の状況
タイヤの状態によっては、処分の依頼料金がかかるどころか、お金が返ってくる可能性もあるので、タイヤの劣化に繋がるような急ハンドルや急ブレーキをしない運転を心がけましょう。
それぞれ解説していきます。
残り溝の状況
タイヤの交換時期は残り溝が1.6mm以下の場合と道路交通法で定められているため、残り溝が1.6mm以下の場合は売却できないことがほとんどです。
イエローハットで買い取ってもらう場合、残り溝が4.0mm以上必要で、買取業者ごとに違いがあります。
また、残り溝が多いタイヤだったり、タイヤが4本揃った状態で売却する場合は査定でプラス評価されることもあります。
損傷のありなし
残り溝が十分に残っていても損傷が有無によっては売却できない場合があります。
パンクの修理箇所があったり、縁石に擦れたことでサイドウォールが傷ついたりしていないか確認しておきましょう。
特にサイドウォールの傷は、程度によっては車検に通らないこともあるので売却の可否に大きく影響します。
タイヤの劣化の状況
残り溝以外にもタイヤの劣化状況が売却に影響します。
小さなヒビ割れであれば使用できるため、売却できることが多いですがそれでも値段はつきにくくなります。
長年使用しておらず、経年劣化で大きくヒビ割れたタイヤだと、例え溝が残っていてもバーストに繋がるおそれがあるため売却は難しいでしょう。
また、タイヤの側面を確認することで製造年週が確認可能です。
側面に「0513」と記載されている場合は、2013年の5週目に製造されたことになります。
タイヤの寿命は10年といわれており、外傷が見えない場合でも紫外線や雨の影響で内部の劣化が進んでしまうため、売却できない可能性があります。