実家じまいを早めにするといい理由!やり方などの手順も紹介

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実家じまいとは

実家じまいとは、実家を処分することです。子供が親・祖父母の家を整理して処分することを指します。

似た言葉として家じまいがありますが、こちらは自分が所有している家を処分することです。

  • 実家じまい:子供が親・祖父母の家を処分すること
  • 家じまい:自分が所有する家を処分すること

実家じまいを考えている人は近年増えており、2018年から5年間で「実家整理の相談件数」が約15倍になったと、2022年12月に読売テレビ「ミヤネ屋」で放送されました。

実家の整理の相談件数は、2018年は約2500件でしたが、2022年は12月9日までの時点で約3万8000件に上り、5年間で約15倍と急増しています。

引用元:読売テレビ|ミヤネ屋

実家じまいのきっかけになるケース

実家じまいのきっかけは、以下のような理由が挙げられます。

  • 親が施設に入った・亡くなってしまった
  • 相続していた自分が新居へ引っ越すことになった
  • 税金や維持費の問題が発生
  • 実家の管理や手入れの手間が大変

それぞれについて詳しく解説していきます。

親が施設に入った・亡くなってしまった

実家に住んでいた親が施設に入ることになったり、亡くなってしまった場合です。住む人がいなくなり、後を継ぐ人が誰もいないなら処分するしかありません。

施設に入所した場合は親がまだ健在ですが、空き家になると家の劣化が早いため、処分が必要になります。

相続していた自分が新居へ引っ越すことになった

親から実家を相続した子供が、結婚を機に新居を購入し、引っ越すことになったケースです。新居へ移ったら実家に住む人はいなくなります。

この場合も、住む人が誰もいないなら空き家になりますので、処分する必要があります。

税金や維持費の問題が発生

実家には住んでいた頃の思い出が詰まっています。できることならそのまま残しておきたいと、実家の処分を決断できないこともあるでしょう。

しかし、空き家の状態でも税金や維持費がかかります。

空き家にかかる税金は、固定資産税・都市計画税です。この維持費が負担となり、実家の処分を検討するケースが増えています。

実家の管理や手入れの手間が大変

空き家の状態だと家の劣化が早まるため、メンテナンスする必要があります。お金をかけない場合でも、定期的に換気して空気を入れ替えるなどの手間がかかり大変です。

また、庭を長期間放置すると雑草が生えてきたり、樹木が道路へはみ出してしまうなどの問題が起こります。草刈りや木の剪定が必要です。

これらの管理や手間が大変になって、実家を処分する決断をすることが多いです。

実家じまいを早めに始めた方がいい理由

実家じまいを早めに始めたほうがいい理由は以下の通りです。

  • 空き家になると劣化が早い
  • マンションは管理費や修繕積立金がかかり続ける
  • 親の状態により実家の売却ができなくなることも
  • 火災の原因や事件などのリスクも

それぞれどんな理由があるのか、詳しく見ていきましょう。

空き家になると劣化が早い

人が住まなくなった空き家は劣化が早いといわれています。

主に以下の4つの要素で、空き家が劣化していきます。

  • 湿気によりカビが発生
  • 害虫・害獣の侵入
  • 給排水管・ガス管の老朽化
  • 雨漏りによる損傷

湿気によりカビが発生

人が住んでいる家は、住人の出入りや換気扇の利用などにより、自然に空気を入れ替える換気が行われています。

空き家になると締め切った室内の空気が滞るため、湿度が高い梅雨の時期には湿気が溜まりやすい環境になるのです。

その結果、カビが発生し木材を腐食させ、家の劣化が早まる原因となります。

害虫・害獣の侵入

人が住んでいる間は、定期的に掃除が行われるため、衛生的な環境が維持されます。

しかし、空き家は掃除されないので、ゴミやホコリが溜まっていき害虫が発生する原因となるのです。

その害虫を餌とするネズミなどが住み着くようになり、さらにネコやハクビシンなどの哺乳類が侵入してきます。家が不衛生な状態になり、室内が荒らされる原因にもなります。

給排水管・ガス管の老朽化

空き家では水道やガスを使わないため契約を止めています。長期間利用されていない給排水管は、サビや汚れが原因で劣化が進行します。

また、ガス管のひび割れなどが発生していることもあります。見た目に問題が無くても使用を再開したときに、ガス漏れを起こすリスクがあるため危険です。

雨漏りによる損傷

雨漏りによる劣化は、住人がいる場合はすぐに対応できます。

しかし、空き家の場合は雨漏りに気が付かないので、雨水により家屋の劣化が進みます。

実際には見えない天井部分からの雨漏りは、被害が大きくなってから気づくケースがほとんどです。

マンションは管理費や修繕積立金がかかり続ける

実家がマンションの場合には特有の問題として、管理費や修繕積立金が必要になることが挙げられます。

所有者が高齢で長期間入院したケースなど、マンションを使っていなくても支払いは継続します。銀行口座の残高不足で滞納が続いた場合には、マンションが差し押さえられるリスクがあります。

親の状態により実家の売却ができなくなることも

高齢の両親が実家に暮らしていて、認知症が進みつつあった場合、所有者である父親の判断能力が著しく低下しているため、売却が難しくなることがあります。

法律行為の当事者が意思表示をした時に意思能力を有しなかったときは、その法律行為は、無効とする。

引用元:民法第3条の2

意思能力を有していない状態の場合、法定後見制度を利用しますが、家庭裁判所の許可が必要となります。

成年後見人は、成年被後見人に代わって、その居住の用に供する建物又はその敷地について、売却、賃貸、賃貸借の解除又は抵当権の設定その他これらに準ずる処分をするには、家庭裁判所の許可を得なければならない。

引用元:民法第859条の3

現在住んでいる場合だけではなく、入院もしくは施設に入所していて、将来戻ってくる可能性がある場合も含みます。

裁判所の許可が下りないと実家を売却できません。両親の認知症が進行する前に、実家じまいを検討した方がいいでしょう。

火災の原因や事件などのリスクも

空き家が火災になる原因でもっとも多いのは放火です。人が住んでいない空き家は侵入しやすいため、狙われやすくなります。

また、たばこのポイ捨てから燃え移るケースや、電気配線がネズミにかじられることにより、漏電して発火することもあります。

その時に、もしガス漏れしていれば、さらに大きな火事になる可能性もあり危険です。空き家の所有者として責任を問われるリスクもあります。

実家じまいのやり方や手順は

実家じまいのやり方や手順は以下の通りです。

  1. 実家を手放すべきか家族で確認する
  2. 実家を解体するのか・売却するのかを決める
  3. 不動産屋さんなど業者へ相談する
  4. 実家で不要なものを処分しておく
  5. 実家を手放す

スムーズに処分できるように、計画を立てて順番に確認していきましょう。

実家を手放すべきか家族で確認する

まずは家族で実家を手放すか話し合ってください。相続人のなかには実家を継ぎたいと考えている方がいるかもしれません。

話し合いが不十分だと、相続人の間でトラブルになる可能性があります。

反対する人がいないか確認し、家族間の考えを共有したうえで、実家じまいを進めていきましょう。

実家を解体するのか・売却するのかを決める

実家を解体するのか、売却するのかを決めます。

それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

解体する場合のメリット・デメリット

解体する場合のメリット
  • 建物の管理が不要になる
  • 老朽化による倒壊の心配がなくなる
  • 売却しやすくなる可能性がある
解体する場合のデメリット
  • 解体にお金がかかる
  • 固定資産税が上がるケースがある

売却する場合のメリット・デメリット

売却する場合のメリット
  • まとまったお金が入ってくる
  • 税金の支払いがなくなる
  • 現金化で遺産相続が簡単になる
売却する場合のデメリット
  • 実家が売れない可能性がある
  • 希望通りに売れるとは限らない

不動産屋さんなど業者へ相談する

実家じまいは不動産会社などの業者へ相談してみましょう。実家を査定してもらうことで価値が分かるので、今後どうすればいいのか判断する参考になります。

実家の状態をチェックしてくれたり、状況に合わせたアドバイスがもらえるので、プロに相談するのがおすすめです。解体を検討していた実家に、思わぬ価値が見つかるかもしれません。

戸建ては築年数で価値が下がり、土地価格は景気に左右されます。そのため、売却価格は不動産会社ごとにばらつきがあるものです。複数の不動産会社に査定してもらい、比較することが重要になってきます。

実家で不要なものを処分しておく

家を処分するためには、中にあるものを空にしなくてはならないため、大掛かりな作業となります。

親が亡くなっているときは、必要なものを相続人で分けてから、残った不要なものを処分していきます。

親が健在で施設に入所している場合は、施設に持ち込めるものを移し、その他の荷物は親の意思を尊重しながら進めてください。特に、親が大切にしているものは安易に捨てないように注意しましょう。

実家を手放す

不動産会社へ実家を売却した場合、譲与所得税の確定申告が必要です。

譲与所得税は、売却で発生した利益にかかる税金で、「所得税」と「住民税」を指します。

自身の住所を所轄する税務署で、売却した翌年の2月16日~3月15日までに確定申告してください。

実家じまいにかかる期間と費用

実家じまいにかかる期間は、状況によって異なります。

目安になる期間と費用を表でまとめました。

一般的な一戸建て住宅30坪程度の場合で書いていきます。

実家の処分にかかる期間

業者 期間
不用品回収 不用品回収業者 1~3日程度
家を解体して更地にする 解体業者 1週間~10日程度
家や土地の売却 不動産業者 不明

家や土地の売却は、買い手が見つからないと想定外に時間がかかることがあります。

実家の処分にかかる費用

かかる費用
不用品回収 30万円~
家や土地の売却 売却益が得られる
家を解体して更地にする 85~185万円程度

実家の処分にかかる費用の目安は、上記の通りです。

一戸建て住宅30坪程度の場合で費用をまとめました。

実家じまいをする前に大変さも知っておく

実家じまいをする前に、どんな問題点があるのか確認しておきます。

事前に問題点を把握しておけば、未然に防げることもあります。

家のもの全て処分する必要がある

実家じまいをするには、敷地内のものを全て処分する必要があります。荷物の量が多いのはもちろん、不用品やゴミの処分も大変です。荷物の仕分け作業だけでもかなりの時間がかかるでしょう。

捨てられない大切なものを保管するにも置き場所が必要です。置く場所が確保できないから、泣く泣く処分せざるを得なかったケースもあるようです。

自分ではできないことは、業者に依頼しますのでお金もかかります。費用の確保が大変なことも多いでしょう。

家や土地が売れない事もある

売却したいと思っても、条件が合わないため買い手が付かないこともあるでしょう。築年数が古い、交通の便が悪いなどの理由で、人気がない立地だと売れにくいのが現実です。

買い手が付くまでの間にも、税金や維持費はかかります。

解体したくても費用が捻出できなかったり、空き家状態が長く続いて近隣住民に迷惑がかかるという問題もあります。

時間やお金がかかる

これまで説明してきた通り、実家じまいには時間やお金がかかります。

仕事が忙しく時間が取れなかったり、経済的な理由から先延ばしになってしまうこともあるでしょう。

事前に業者へ相談して、どのくらいの時間とお金がかかるのかを確認しておいてください。

その上で、どんなスケジュールで進めていくのか、計画を立てて実家じまいを進めていきましょう。

実家がなくなる寂しさがある

実家がなくなるということは寂しいものです。自分が生まれ育った家を処分するのは精神的にも厳しいことです。思い出の品が出てきても、置き場所がないから捨てる判断をするしかない状況はつらいことでしょう。

そういった精神的な理由から作業が遅れる可能性があるので、できれば親が生きているうちに実家の処分について話し合っておき、迷うことなく実家じまいをするのが理想です。実家を処分して、スッキリした気持ちでリスタートしてください。

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