コイルマットレスの捨て方・処分方法は?処分できなくなる?解体方法も紹介

引越しや買い替えでコイルマットレスの処分に悩んだことはありませんか?一般的な家具と違い、コイルマットレスは自治体によっては粗大ゴミとして回収してもらえない「厄介者」となっていることをご存知でしょうか。コイルマットレスは、その構造上、通常の廃棄物処理施設では処理が難しく、「適正処理困難物」に指定されている自治体も多いのが現状です。この記事では、コイルマットレスの捨て方から解体方法、処分費用の相場まで詳しく解説していきます。

この記事でわかること

  • コイルマットレスの種類と特徴
  • 自治体や業者を利用した処分方法
  • 自分で解体する方法と手順
  • 処分にかかる費用相場
  • 将来的に処分できなくなる可能性

睡眠環境を見直したい、引越しでマットレスを新調したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。コイルマットレスの処分に関するあらゆる疑問を解決します。

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コイルマットレスの種類と特徴

マットレスを捨てる前に、まずはお使いのマットレスの種類を確認することが重要です。マットレスは大きく分けて「コイルマットレス」と「ノンコイルマットレス」に分類されます。

コイルマットレスとは

コイルマットレス(スプリングマットレス)は、内部に金属のコイル(バネ)が使われており、これが体をしっかりと支え、快適な睡眠を提供します。処分の際に問題となるのは、この金属部分です。

コイルマットレスは主に以下の2種類に分けられます:

ポケットコイル

特徴

  • 一つ一つのコイルが個別の袋(ポケット)に包まれている
  • 体の曲線に合わせて「点」で支える構造
  • 寝返りの振動が伝わりにくい
  • 約500個以上のコイルが使用されている

ボンネルコイル

特徴

  • コイルが連結されて一体化している構造
  • 体を「面」で支える構造
  • 適度な弾力があり、寝返りがしやすい
  • 耐久性が高く、へたりにくい
比較項目ポケットコイルボンネルコイル
サポート感点で支える(体の曲線に沿う)面で支える(全体的にサポート)
寝心地体を包み込むような感覚畳に布団を敷いたような感覚
振動の伝わりやすさ伝わりにくい伝わりやすい
寿命目安7〜10年5〜8年
解体難易度時間はかかるが力は少なくて済む力が必要で専用工具が必要なことも

コイルマットレスの素材確認方法

お手持ちのマットレスがコイルマットレスかどうかを確認する方法は以下の3つです:

1 マットレスの品質表示ラベルを見る

多くのマットレスには縫い付けられた品質表示ラベルがあります。そこに「コイル」「スプリング」「バネ」などの単語が記載されていれば、コイルマットレスです。

2 商品名や品番をネットで検索する

マットレスの商品名や品番が分かれば、販売店のウェブサイトで素材や構造が確認できることがあります。

3 販売店に問い合わせる

品質表示ラベルがなかったり、ネット検索でも情報が見つからない場合は、購入した販売店に問い合わせてみましょう。

コイルマットレスの捨て方・処分方法5選

コイルマットレスを処分するための方法は主に5つあります。それぞれの特徴と流れを見ていきましょう。

自治体の粗大ゴミ回収に依頼する

処分の流れ:

  1. お住まいの自治体のウェブサイトや粗大ゴミ受付センターに連絡する
  2. コイルマットレスが粗大ゴミとして回収可能か確認する
  3. 回収可能な場合は、手数料や回収日を確認する
  4. コンビニなどで粗大ゴミ処理券(手数料券)を購入する
  5. 指定された日時に指定の場所へマットレスを出す

メリット

  • 費用が比較的安い(1,000円~3,000円程度)
  • 公的機関なので安心して依頼できる

注意点

  • 自治体によってはコイルマットレスを回収していないことがある
  • 自分で指定場所まで運び出す必要がある
  • 回収日時が限られている

民間の不用品回収業者を利用する

処分の流れ:

  1. 不用品回収業者(一般廃棄物収集運搬許可を持つ業者)に連絡する
  2. 見積もりを依頼する(複数の業者に依頼して比較するとよい)
  3. 料金や回収日時を確認・調整する
  4. 当日、業者がマットレスを回収

メリット

  • 運び出しを業者が行ってくれる
  • 日程調整がしやすい
  • 他の不用品も一緒に回収してもらえる

注意点

  • 費用が高め(5,000円~10,000円程度)
  • 悪質な業者もいるため、「一般廃棄物収集運搬業」の許可を確認する
  • 追加料金が発生するケースもあるので事前確認が必要

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新しいマットレス購入時に引き取ってもらう

処分の流れ:

  1. 新しいマットレスを購入する店舗で、古いマットレスの引き取りが可能か確認する
  2. 引き取りサービスの料金を確認する
  3. 新品配送時に古いマットレスを回収してもらう

メリット

  • 新品配送と同時に回収してもらえる
  • 運び出しの手間がかからない
  • 無料や割引価格で引き取ってもらえる店舗もある

注意点

  • 新しいマットレスの購入が条件
  • 店舗によって料金が異なる
  • 引き取り条件がある場合も(同種・同数量など)

主な家具店の引き取りサービス

店舗名引き取り相場引き取り条件
ニトリ4,400円引取りする家具が同数量または同容量
イケア無料新しいソファ、マットレスの配送時
無印良品3,000円新商品と「同種」かつ「同数」の不用品
ベルメゾン無料同じ種類のマットレスを引き取り
東京インテリア4,000円購入時の商品を届ける際に引き取り

リサイクル業者や買取業者に依頼する

処分の流れ:

  1. リサイクルショップや買取専門店に問い合わせる
  2. マットレスの種類、状態、ブランドなどを伝える
  3. 買取可能か確認し、可能であれば査定を依頼する
  4. 買取金額に納得できれば、引き渡しの日程を調整する

メリット

  • 状態が良ければお金になる可能性がある
  • 環境にやさしい選択肢

注意点

  • マットレスは衛生面から買取を拒否されるケースが多い
  • 高級ブランド(シモンズ、フランスベッドなど)以外は買取されにくい
  • 使用年数が長いものは買取不可の場合が多い
  • 自分で持ち込む必要がある場合が多い

自分で解体して処分する

処分の流れ:

  1. お住まいの自治体のルールを確認する
  2. マットレスを解体するための工具を準備する
  3. マットレスを解体し、素材ごとに分別する
  4. 分別したものを自治体のルールに従って捨てる

メリット

  • 処分費用を抑えられる(自治体の通常ゴミ袋代のみ)
  • 自分のペースで作業できる

注意点

  • 解体には時間と労力がかかる(初心者は20〜30時間程度)
  • 工具の購入費用がかかる
  • 作業中にケガをするリスクがある
  • 広い作業スペースが必要

コイルマットレス処分の費用相場

コイルマットレスの処分費用は処分方法によって大きく異なります。それぞれの方法の費用相場を比較してみましょう。

処分方法費用相場備考
自治体の粗大ゴミ500円~3,000円自治体によっては回収不可の場合あり
不用品回収業者5,000円~10,000円他の不用品も一緒に回収するとお得になる場合も
新品購入時の引き取り無料~6,000円店舗によって料金が異なる
リサイクルショップ買取可能なら収入にほとんどのケースで買取不可
自分で解体工具代+ゴミ袋代時間と労力がかかる
清掃工場への直接持ち込み100円/10kg程度運搬手段が必要

費用を抑えるポイント

  • 複数の不用品回収業者から見積もりを取る
  • マットレス購入予定の店舗で引き取りサービスを確認する
  • IKEAやベルメゾンなど、無料引き取りを行っている店舗で新品を購入する
  • 時間と体力に余裕があれば自分で解体する

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コイルマットレスを自分で解体する方法

手間はかかりますが、コイルマットレスを自分で解体することで処分費用を抑えることができます。ここでは安全かつ効率的な解体方法を紹介します。

解体に必要な工具と準備物

  • カッターナイフ(大型):外側の布地を切るために使用
  • ボルトカッター:スプリングを切断するために必要(ボンネルコイル用)
  • 軍手または作業用手袋:ケガ防止のために必須
  • ゴミ袋(大型):分別したゴミを入れるため
  • 養生シート:作業場所の保護用
  • マスク:ほこりから保護するため

安全上の注意点

  • 必ず作業用手袋を着用してください
  • カッターナイフの取り扱いに注意してください
  • スプリングの端部は鋭利なので注意してください
  • 広い作業スペースを確保してください
  • 子供やペットが近づかないようにしてください

ポケットコイルマットレスの解体手順

ポケットコイルマットレスは、コイルが個別に布で包まれている特徴があります。この解体方法を写真付きで解説します。

1 外側のカバーを剥がす

まず、マットレス全体を覆っているカバーをカッターナイフで切り、めくっていきます。側面の四辺または三辺に切り込みを入れると剥がしやすくなります。

2 コイル列を1列ずつ分解する

コイルが連結している状態から、1列ずつ分離していきます。さけるチーズのようなイメージで剥がしていきます。列同士が剥がれにくい場合は、カッターナイフで切り込みを入れると作業が楽になります。

3 コイルと布を分離する

1列になったコイルの中央部分にカッターナイフで切り込みを入れ、中のバネ(コイル)を取り出します。バネの両端は鋭利になっていることがありますので注意してください。

4 分別して処分する

取り出したバネ(コイル)はまとめて金属ゴミに、布部分は燃えるゴミとして処分します。お住まいの自治体のルールに従って適切に分別してください。

ボンネルコイルマットレスの解体手順

ボンネルコイルは一体化したコイルのため、ポケットコイルとは異なる解体方法が必要です。

 ボンネルコイルはコイルが一体化しているため、ポケットコイルより解体が困難です。ボルトカッターなどの専用工具が必要で、多くの力が必要になります。

1 外側のカバーを剥がす

ポケットコイルと同様、まずはカバーをカッターナイフで切り、めくっていきます。

2 スポンジ部分を取り除く

内部にあるスポンジ部分をカッターナイフで切り、取り除きます。

3 コイルフレームを小さくカットする

ボルトカッターを使用して、一体化したコイルフレームを30cm角以下になるように切断していきます。これが最も力の要る作業です。

4 分別して処分する

切断したコイル部分は金属ゴミ、スポンジや布は燃えるゴミとして分別し、自治体のルールに従って処分します。

解体のメリットとデメリット

メリット:

  • 処分費用を大幅に抑えられる
  • 自分の都合のいいタイミングで作業できる

デメリット:

  • 初心者の場合、20〜30時間ほどの作業時間がかかる
  • 力のいる作業でケガのリスクがある
  • 広い作業スペースが必要
  • ボルトカッターなどの工具を購入する費用がかかる

処分できなくなる可能性と法律・条例

コイルマットレスは、その構造上、廃棄物処理施設での処理が困難なため、近年では多くの自治体で処分制限が強まる傾向にあります。

「適正処理困難物」とは

スプリング入りマットレスは、多くの自治体で「適正処理困難物」に指定されています。これは廃棄物処理法において、「一般廃棄物処理施設において適正な処理が困難となる一般廃棄物」として認識されているものです。

 すでに奈良市など一部自治体では、コイルマットレスを粗大ゴミとして回収しない方針を取っています。このような自治体では、販売店や専門の回収業者に依頼する必要があります。

廃棄物処理法の改正動向

2025年4月22日付で「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則の一部を改正する省令」が公布されました。この改正(2027年4月施行予定)により、処分方法に関する規制が強化される見込みです。

この法改正に伴い、将来的にはより多くの自治体でコイルマットレスの回収を制限する可能性があります。そのため、現在コイルマットレスをお持ちで、近い将来処分する予定がある方は、早めに対応を検討することをおすすめします。

自治体による対応の違い

自治体によってコイルマットレスの扱いは異なります。例えば:

  • 通常の粗大ゴミとして回収する自治体
  • 特別料金で回収する自治体
  • 回収は行うが処理施設への直接持ち込みはできない自治体
  • 解体すれば通常ゴミとして回収する自治体
  • 一切回収しない自治体

処分前の確認事項

  • お住まいの自治体のウェブサイトで粗大ゴミの分類を確認する
  • 自治体の粗大ゴミ受付センターに直接問い合わせる
  • 「適正処理困難物」としての扱いの有無を確認する
  • 解体した場合の回収可否について確認する

おすすめの処分方法と選び方

コイルマットレスの処分方法はいくつかありますが、それぞれの状況に合わせた最適な選択肢を見つけることが大切です。以下のフローチャートを参考にしてください。

状況別おすすめ処分方法

【新しいマットレスを購入予定の場合】

 購入店舗での引き取りサービスを利用する

特にIKEAやベルメゾンなど無料引き取りサービスを提供している店舗での購入がおすすめです。

【自治体が粗大ゴミとして回収している場合】

 粗大ゴミとして回収してもらう

費用面で最も経済的な方法です。ただし、マットレスを指定の場所まで運び出す必要があります。

【すぐに処分したい、または自分で運び出せない場合】

 不用品回収業者に依頼する

費用は高めですが、当日対応も可能で、運び出しの手間もかかりません。他の不用品も一緒に処分するとコストパフォーマンスが向上します。

【費用を抑えたい、時間と体力に余裕がある場合】

 自分で解体して処分する

処分費用自体は最も安くなりますが、工具代と労力がかかります。ポケットコイルの方が解体しやすいです。

【高級ブランドの比較的新しいマットレスの場合】

 リサイクルショップや買取業者に相談する

状態が良ければ買取してもらえる可能性があります。特にシモンズやフランスベッドなどの高級ブランドが対象です。

不用品回収業者を選ぶポイント

不用品回収業者に依頼する場合は、以下のポイントを確認して信頼できる業者を選びましょう。

  • 「一般廃棄物収集運搬業」の許可を取得しているか
  • 見積りは無料で、追加料金がないか
  • 料金体系が明確か
  • 複数の業者から見積もりを取るなど比較検討する
  • 口コミや評判を確認する
  • 事業所の住所や連絡先が明確か(携帯電話のみは要注意)
  • 極端に安い料金を謳っていないか

悪質業者に注意

格安や無料をうたって近づき、作業後に高額請求するケースや、不法投棄を行う違法業者も存在します。不法投棄された場合、依頼主も責任を問われる可能性があるので、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

まとめ:コイルマットレス処分のポイント

コイルマットレスの処分方法5選:

  1. 自治体の粗大ゴミ回収:500円~3,000円程度
  2. 不用品回収業者の利用:5,000円~10,000円程度
  3. 新しいマットレス購入時の引き取り:無料~6,000円程度
  4. リサイクルショップでの売却:高級ブランドのみ可能性あり
  5. 自分で解体して処分:労力はかかるが費用は最小限

処分前のチェックポイント:

  • お使いのマットレスの種類を確認(ポケットコイル or ボンネルコイル)
  • 自治体のルールを確認(回収可能か、費用はいくらか)
  • 解体する場合は必要な工具と十分な時間を確保
  • 業者に依頼する場合は許可証や料金体系を確認
  • 将来的に処分が困難になる可能性も考慮

コイルマットレスの処分は、その特性から一般的な家具より複雑になりがちです。近年では廃棄物処理法の改正もあり、今後さらに処分が難しくなる可能性もあります。

自分の状況や予算、時間的な余裕などを考慮して、最適な処分方法を選ぶことが大切です。特に新しいマットレスの購入を検討している場合は、購入店舗での引き取りサービスが便利でお得なことが多いでしょう。

いずれの方法でも、マットレスが適切にリサイクルまたは処分されることで、環境負荷を減らし、持続可能な社会づくりに貢献できます。処分に迷ったときは、ぜひこの記事を参考にしてください。

買い替える前に寿命を確認しよう

  • 安価なコイルマットレス:3~7年
  • 高品質なコイルマットレス:7~10年
  • ボンネルコイル:5~8年
  • ポケットコイル:7~10年

寿命を過ぎたマットレスはへたりによって体への負担が増し、睡眠の質が低下します。適切な時期での買い替えを検討しましょう。

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