空き家片付けの費用相場は?安く抑えるコツや費用が足りない場合の方法

空き家片付けは自分もしくは業者に依頼する方法がある

空き家の片付けを「自分で実施した場合」と、「業者に依頼した場合」のメリット・デメリットをまとめました。

どちらの方法にも一長一短ありますので、空き家の片付けをどうするか判断する参考にしてください。

自分で実施する場合のメリット・デメリット

自分で片付ける場合、保管が必要な物と処分するものを仕分けする必要があります。まだ使えるものはリサイクルショップに売却したり、公共団体へ寄付することもできるでしょう。

粗大ゴミの処理や、部屋の掃除も必要になるため、自分で空き家片付けをするのは大変です。空き家が傷んでいる場合には、壁や床が崩れてケガをする恐れもあります。

自分で実施するメリット
  • 必要な物を売却できる
  • コストを抑えられる
  • 自分のペースで進められる
自分で実施するデメリット
  • 自分で作業するので疲れる
  • 怪我をするリスクがある
  • できる作業が限られる

片付け業者に依頼する場合のメリット・デメリット

業者に依頼して片付けてもらう場合、「空き家の片付け専門業者」が存在します。古い家の状態を把握して作業を進めてくれたり、庭の物置や、乗らなくなった車の処分までしてくれる業者もあります。

不用品の仕分けから、部屋の掃除まで一貫して行ってくれるため安心してお任せできるのが特徴です。

貴重品の捜索から、買取までしてくれる業者もあるので手間を省けることも便利なポイントです。

業者に依頼するメリット
  • プロが安全に作業してくれる
  • すべての作業を任せられる
  • 面倒な手続きもやってくれる
業者に依頼するデメリット
  • 高額な費用がかかる
  • 違法業者とのトラブルの可能性
  • サービスの質が悪い業者もいる

空き家片付け業者の主なサービス・作業内容

片付け業者に依頼したときの、主な作業内容を4つに分けて解説していきます。

残置物の仕分け作業

空き家内の物品を、必要・不要で分類する作業です。価値のある物は売却することで回収費用を安く抑えることもできるため、再利用できるものは見逃さないことが大切です。

仕分けを行うことで、空き家全体の荷物量を把握でき、どのように整理するか計画を立てられます。

不用品回収と処分

仕分けで「不要」と判断したものを廃棄する作業です。品目によって処分方法が異なるため、適切に処分して環境への負荷を減らす配慮が必要です。

市町村によって収集ルールが異なるため、自治体の処分方法に従ってゴミを出しましょう。

不用品の中で売却可能なものはお金に換え、リサイクルできるものは専門業者に依頼します。

家財の搬出

家財道具は自治体のゴミ回収でも対応していますが、家電リサイクル法で指定されているものは、適切な方法で処分しなければなりません。

2階からの重量物の運搬や、通路が狭い場合は2階からの吊り下げ作業も発生します。

清掃・ハウスクリーニング

物がなくなった空き家内の部屋を掃除する作業です。床や壁、窓のホコリを取り除いていきます。

長期間放置された空き家はホコリやカビが溜まっているため、清潔な状態にしていく作業です。

キッチンやトイレなどの水回りの清掃、消臭などを行い、きれいな状態にしていきます。

空き家片付けにかかる相場費用

空き家片付けの相場を間取りごとにまとめました。

実際にかかる費用は見積もりで決まりますので、複数の業者に相見積もりを出して、料金を比較検討してください。

費用は広さと荷物の量で変わる

空き家の片付けにかかる費用は、部屋の広さや処分する物品の量で大きく異なります。一般的な相場は以下の通りです。

間取り 料金相場
1R・1DK 30,000円~80,000円
1DK~1LDK 50,000円~200,000円
2DK~2LDK 90,000円~300,000円
3DK~3LDK 150,000円~500,000円
4LDK以上 220,000円~600,000円

※上記の費用はあくまでも相場なので、実際にかかる費用は業者へ確認してください。

空き家片付け費用を抑えるためのコツ

高額になりがちな空き家の片付け費用を抑える方法を紹介していきます。

うまく活用して、できるだけ安く空き家を片付けましょう。

極力自分で処理をして処分量を減らす

業者に依頼する場合、ゴミの量、作業時間、作業人数によって費用が変わります。自分で処理できるゴミだけでも減らしておけば、その分安くできるわけです。

自分でできる限りのゴミを処分しておけば、業者の作業時間が減らせるので費用を抑えられます。

売れるものは売る

売れそうなものはリサイクルショップに持ち込むなどして、売却しておきましょう。買取金額を回収業者への支払いに充てることで、合計の支払金額を減らすこともできます。

それぞれの商品の専門店など、その品物の知識があり、価値を理解できるところへ売却すると高価買取になりやすいです。

空き家バンクに登録し補助金を活用する

空き家バンクとは、空き家の有効活用によって、定住する人を増やす目的の制度です。空き家の売却・賃貸を希望する所有者が登録できます。

補助金は、空き家バンクへの登録が前提となっていることが多いため、お住まいの自治体が空き家バンクに対応しているか調べてみましょう。補助金を活用すれば、空き家片付けの費用を抑えられます。

一括見積もりを活用する

複数の業者に一括で見積もりを出せば、空き家片付けの相場が分からなくても、おおまかな相場を確認できます。

相場から大きく外れた安すぎる業者もあるため、違法な業者を避けるためにも一括見積もりは有効な手段です。

サービス内容と料金を考えて、どの業者が良いのか比較検討しましょう。

空き家片付け費用が足りない場合は?

自分で処分できないときは、専門業者に依頼するのが無難です。

手持ちの資金が不足している場合には、クレジットカードやフリーローンの利用も考慮しましょう。

クレジットカードの使える業者を選ぶ

手元にお金がなくてもクレジットカードなら料金の支払いができます。カード払いできない業者もいますので、事前に確認しておきましょう。

クレジットカードを分割払いで利用すれば、毎月の支払額を抑えることができるため、余裕をもって支払いできます。ある程度まとまった支払いならポイントが貯まるのでお得な利用方法です。

銀行のフリーローンを活用する

使い道に制限がないローンを「フリーローン」と呼びます。カードローンやキャッシングに比べると金利が低めなのが特徴です。

銀行に申込、審査に通ると一括で融資してくれます。審査には1~2週間程度かかりますので、早めに申し込みを済ませておきましょう。

返済は毎月銀行口座からの引き落としになります。契約時に返済計画が決定されるため、お金の管理が苦手な人に向いている方法です。

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